坂本真理

2009.10.27
text by 坂本真理
it hugs back 『Inside Your Guitar』

UKの3人組it hugs backが、The Big Pinkと一緒の4ADからリリースした1stアルバム。

The Pains of Being Pure at Heartthe spinto bandThe Radio Dept.のど真ん中で、疾走感のあるリズムのに乗って歪んだギターとメロディアスなギターをかき鳴らしてる感じが、絶妙に心地良い。静かに始まって静かに終わる、アルバムを通して聴いたときには、他に変えることのできない感動を味わえます。青いのが好きな人にとって、秋から冬にかけてのこの季節に、何度でも聴きたくなるアルバム。YouTubeはアルバムの中でも普遍的な名曲、M2 "Workday" とM9 "Now & Again" です。

ちなみにこの前にリリースしていたEP『Record Room: First 4 Singles』は、Amazonで在庫ありと書いてあるで注文して半年くらい待ったのに入手できませんでした。エーン。

it hugs back - Official Website
it hugs back - MySpace

THE ASTEROIDS GALAXY TOUR、1stアルバム9月に発売

iPod TouchのCMに起用されてから1年弱。1stシングル『The Sun Ain't Shining NO More』をCDで出したあとは、iTunes Storeでのシングルのリリースが続いてたので、これは今年の夏前にアルバムをCDでリリースしてフェスシーズンには来日してくれるかもなーなんて思っていたけど、全くリリースがなく待ちくたびれていました。THE ASTEROIDS GALAXY TOURの1stフルアルバム『Fruit』EURO盤で9月21日に発売されるようです! US盤も10月13日に発売予定です。

THE ASTEROIDS GALAXY TOURは、子どもみたいなキュートさと渋さをあわせ持ったヴォーカルのMetteと、作曲からサウンド作り担当のLarsの2人が中心の、デンマークのアーティスト。ライヴのときは他に4人のメンバーが加わって6人編成になるバンドです。

MySpaceやYouTubeで今聴くことが出来る楽曲だけでも、Junior SeniorやThe Go! Teamと肩を並べるくらいにポップ。ちょっとDuffyにも似てる。そしてThe Ting TingsやMGMTのときからさらに更新された新しさ。そしてそしてMetteが女優級に美人! これ程の条件が揃ってて、ヒットしないわけない。9月が楽しみです。

You Tubeは、iPod Touchの曲 "Around The Bend" と、1stシングル "The Sun Ain't Shining NO More" と、最新のMV "The Golden Age" です。

THE ASTEROIDS GALAXY TOUR - MySpace

2009.5. 4
text by 坂本真理
Christian Walz 『Corner』

スウェーデンのSSW、クリスチャン・ワルツの3rdアルバム『Corner』。ブルーアイドソウルっぽい泣きのメロディと、メロウで心地良くて奥行きのあるアコースティックなサウンドに、ほんのりとピアノとシンセが乗って、とっても甘ーい大人味。3曲目の "What's Your Name?" はとにもかくにもド名曲で、Daft Punkの "Digital Love" 級!

残念ながらパッケージは、どこのオンラインショップもAmazonでさえも日本では買えるところがないのですが、オフィシャルサイトのShopから買うことができます。そしてオフィシャルサイトでは "What's Your Name?" のMP3がフリーでダウンロードできる。

1つめのYouTobeはこの曲のTVオンエアの模様。若干平井堅に似てる気がする。1分ぐらいから曲が始まります。2つめのYouTubeはスウェーデン版グラミーみたいなのに出たときの模様。やっぱり平井堅に似てる。

Christian Walz - Official Website
Christian Walz - MySpace

2009.3.26
text by 坂本真理
Empire Of The Sun 『Walking On A Dream』

アー写のインパクト強すぎなオーストラリアのバンド、Empire Of The Sunの1stアルバム。このアー写を見たりMVを観て音を聴くからか、「新しい!」と思ったのだけど、MGMTとかに近い、チープでドリーミーで癖のあるヴォーカルが魅力的なエレクトロポップ。アルバムを通してフワフワした雰囲気はpacific!PNAUにも近いかも。

と言うのも髪の毛の茶色い方のニック・リトルモアはPNAUの人であり、teenagerLadyhawkeもメンバーにいたバンド)の人です。そして髪の毛の金髪の方のルーク・スティールはThe Sleepy Jacksonの人。この2人のユニットだったのか。

YouTubeはEmpire Of The Sunの "Walking On A Dream" 。めっちゃかっこよくてヒリヒリします。こんなインディーバンド見たことない(とか言ってメジャーです)。ついでにPNAUの "BABY" とteenagerの "Alone Again" とThe Sleepy Jacksonの "Devil Was in My Yard" も貼っておきました。teenager素敵だなー。

Empire Of The Sun - MySpace
Empire Of The Sun - Official Website

2009.3.17
text by 坂本真理
BuffetlibreのREWIND COVER PROJECT

StarfuckerのMySpaceブログを見ていたら、ものすごい企画を発見してしまいました。

BuffetlibreというサイトのREWIND COVER PROJECTなるもので(右から2番目のやつ)、現代のインディーバンドが自身で選んだ過去の名曲をカバーしています。ざっと見ると、StarfuckerAu Revoir SimoneBonde Do RoleLittle BootsCharlie AshWe Have BandGood BooksThe Young PunxSportsday Megaphoneたちが、Cindy Lauper、The Style Council、Pet Shop Boys、XTC、Taking Heads、Iggy Pop、Kraftwerkなどをカバー。やばすぎる。

それらすべての音源をMP3でダウンロードできて、原曲のYouTubeも貼ってあって、選曲の理由まで載っていて、MySpaceとWikipediaのリンクも貼る徹底っぷり。そもそもこの企画自体が「幼い頃に聞いた音楽を今の感覚で聴いて良い旅をしてください」みたいな感じだから(たぶん)、どんな場所でも聴けるように&現代のアーティストと当時のアーティストとリスナーを繋ごうと配慮してるんだと思います(たぶん)。

おすすめはStarfuckerの "Girls Just Wanna Have Fun (Cindy Lauper cover)" 、Little Bootsの "Love Kills (Freddie Mercury cover)" 、そしてCharlie Ashの "I Wanna Sex You Up (Colour Me Badd Cover)" が個人的には1番好き。というわけでYou Tube貼っておきました。音源化、切実に願ってます!

Buffetlibre