坂本真理

2008.12.30
text by 坂本真理
The Submarines 『Honeysuckle Weeks』

アメリカの男女デュオThe Submarinesが今年の5月に発売した2ndフルアルバム。フォーキーシューゲイザーオーガニックスロウロックエレクトロニカという感じです。アルバム通してハッピー感があるのも、聴いていてとても心地良い。静かにドキドキしてしまいました。

YouTubeはこのアルバムに収録されてる "You Me and the Bourgeoisie" 。ちなみにiPhone3GのCMの曲は、この曲のインストバージョンです。また以前shibata君が書いてた『NICK & NORAH'S INFINITE PLAYLIST』のサントラにも、The Submarinesの "Xavia" という曲が入ってます。

国内盤は2009年1月21日にボーナストラックとCDエクストラ付きで、Imperial Records Internationalから発売予定。

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2008.12.21
text by 坂本真理
THE RESEARCH 『THE OLD TERMINAL』

UKの男1+女2の3ピースバンドTHE RESEARCHがManda RinもリリースしてるThis Is Fake DIY Recordsから10月に発売した2ndアルバム。必要最小限のトラックだけで作ったようないかにも3ピースなアルバムです。味があるけど決してうまくないヴォーカルの歌とおなかから声が出てない女の子コーラスと、ひねくれた生音ギターのフレーズがとにかく心地良いのが魅力。電子音に耳が飽きたときには、こんな頼りない歌を聴きたくなる。

アートワークにどこかアナログ感があるのも良いな、と思ってたらCDに入ってる歌詞カード(今もこういう呼び方でイイのかな...)が、手書きの歌詞とイラストとスナップショットのコラージュでした。曲を聴きながら歌詞を読んで眺めていると、その曲の背景にある気持ちがビムビムに伝わってきた。それはたぶん私的な思いや出来ごとを綴ったような曲調と歌詞が、手書きとかスナップショットの世界観と通じているからかもと思いました。それとCDがセットされてるところを取ると、そこには「もうRESEARCH大好き」と言わずにいられないひと言が書いてあった!

YouTubeで見つからなかったのでVimeoにのってた "I Think She's The One I Love" のMVです。一瞬ヴォーカル君の全裸映ってます。(だいじなところは隠している)

The Research - MySpace

2008.12. 4
text by 坂本真理
The Little Ones 『Morning Tide』

USインディー5人組バンドThe Little Onesの1stフルアルバム。8月にHeavenlyから発売して、国内盤は10月にHostessから発売。1st EP、2nd EP、シングル、とリリースするたびポップ度が増してきてたけど、このアルバムは最上級。というか、世界中の大衆に受け入れられそうなポップスだと思います。

パワーポップとギターポップとインディーポップのいいとこ取りで、美しいコーラスワーク、あたたかい音色のギターリフ、はずむようなドラムに、センチメンタルなキーボード、他にもさりげなく色んな音色が入っているアレンジは、とにかく素晴らしいソングライティングの軸にそってねられている感じ。思わず歌いながらスキップしてしまいそうな曲ばかりです。というのもThe Little Onesは 'Rule of Feet' という、メンバーみんなの足が動き出すような音楽を作るのがルールなのだとか。なるほど、目からウロコ!

YouTubeはタイトル曲 "Morning Tide" 。すごく良い曲なのに、MVがちょっとひどいのが残念。あとルックスがちょっと...。あ、そんなこと言ってはいけません、音楽がすてきだとかっこよく見えてくるってもんです! そんなThe Little Ones、しつこいようですが来日を首を長ーくして待ってます。

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2008.10.30
text by 坂本真理
JAMES YUILL 『TURNING DOWN WATER FOR AIR』

ロンドンのSSW、JAMES YUILLのデビュ−アルバム『TURNING DOWN WATER FOR AIR』。2ndシングルの7inchに続き、Moshi Moshiからのリリース。

まさに今週のような天気の良い秋の日。夕方から夜にかけて散歩しながら聴いたりしたら、いつもの景色が違って見えてきて、瞳からお花畑的なものが溢れてきてしまうかも。フォーキーでエレクトリックでメランコリックな音色に、聴けば聴くほど味のでる美しい歌がのって、心地いい! 1stシングルの7inch、 "No Surprise" は素晴らしく名曲ですが、この曲以外にも(瞳からお花畑系)名曲たっぷり。たとえだんだん淋しい気分になってきたとしても(笑)、アルバム最後まで聴けば、幸せな気分でいっぱいになっているはず。

それから、JAMES YUILLのMySpaceにあるメーリングリストに登録すると、Radioheadの "Packt Like Sardines In A Crushd Tin Box" のカバー音源MP3をダウンロードできます。この曲がまた、エレクトロニカとエレクトロのほどよく中間なアレンジでした。すてき。

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2008.10.28
text by 坂本真理
Juvelen来日追加情報

しつこくJuvelen来日情報です。SHOP ESCALATORでのインストアライブが決定! なんとJuvelenのスペシャルメニューもあるようです。

東京 2008年11月1日(土)
at SHOP ESCALATOR
Open / 17:00 - Close / 22:00
In Store Live / JUVELEN
DJ / MASASHI NAKA(ESCALATOR), RYO YAMAGUCHI(SLACK), GERO+NEZAKI

Juvelenはスウェーデンではどれだけポップスターなのでしょうか。2'33から最後にかけてのスターっぷり必見。それにしても自分の好きなアーティストがHEY! HEY! HEY!みたいのに出てる映像見ると興奮します。日本じゃありえないから...。

Juvelen - MySpace