2009年2月

2009.2.28
text by yukaring
Kyte 『KYTE』

本国UKではポストRadioheadなんて言われているみたいです。Rallyeより発売されたUK5人組みKyteのデビューアルバム。

Radiohead好きであっても、「ポスト○○○」なんて言い方は流行り廃りが早そうであまり好きな表現ではないですが、まぁとにかく良い音楽。何者にも喩え難い美の世界観を感じます。このジャケットも曲の世界に通じているのが良くわかります。音楽の才能って色彩を伴うと思うのですが、正にそれを兼ね備えているバンド。私の中では、様々な色のキャンドルの灯が夜空にぼんやり浮かび上がって、それが光線となって何処まで空に広がっていくイメージ。何だか、Rallyeからのリリースも納得。何層にも重なった感情の波を穏やかにしてくれて聴き手のイマジネーションを何処までも広げてくれる様な柔軟な音楽。

ちなみに、KIDSより、リリースされていた4曲入りEP『Two Sparks, Two Stars』も限定で再発された様で輸入盤が手に入ると思いますがソレも最高です。

早速サマソニで来日が決まっているので、今から楽しみです。真夏の暑さも吹っ飛ぶくらい心地よい異空間を体感できそう。

Kyte - MySpace

2009.2.27
text by yukaring
OH NO ONO 『YES』

私の中ではデンマーク出身のバンドって言うと、解散してしまったJUNIOR SENIORくらいしか浮かびませんでしたが、ここにきて注目すべきオー・ノー・オノと言う5人組みバンドが日本デビュー。この1stアルバムは2006年に本国でリリース、2008年にUKデビュー、そして遂に日本では2月18日付けで国内盤がリリースされました。

ex.JUNIOR SENIORのJesper Mortensenを共同プロデューサーに起用で、これでもかってくらいPOPな上にちょっと懐かしい感じでユニークに味付けされています。そこから、バンドとしてのメロディーがちゃんと聴こえてくるのが魅力的。また、どの曲の歌詞を見ても山田詠美の小説に出てくる思春期の男の子の台詞みたいな言葉がずらっと並んでいて(彼らの等身大の言葉なのか?)個人的には曲と併せてキュンときて(笑)好みです。更にルックスも良し! ボーナストラックには、Bob Dylanのカヴァーや日本では未発売のEP『Now You Know Oh No Ono』収録等、盛りだくさんの内容。一度聴いたらクセになります。 

4月20日には2ndアルバムがリリース予定だそうです。楽しみ!

YouTubeは、 "Practical And Rain At Once" と "Keeping Warm In Cold Country" 。

OH NO ONO - Official Website(JPN)
OH NO ONO - MySpace

2009.2.26
text by 関山雄太
Fare Soldi 『Sappiamo Dove Abiti』

AMARICARNIFULL TRIOEX-OTAGOSCUOLA FURANO(←アルバム『SCUOLA FURANO』がまじ良いです! )などPOPなアーティストばかりリリースしてるイタリアのRIOTMAKERから、2人組Fare Soldiがアルバム『Sappiamo Dove Abiti』をリリース!

CUT COPY、DAFT PUNK、VALERIEアーティストの感じ、JUNIOR SENIORのPOPさとかとか、良いところをすべて知ってる感じ。2009年のベスト10枚に入ります。(たぶん) それくらい素晴らしくPOPでメロディーダンスディスコーなアルバム。

YouTubeの "Survivor" はカバーで、Mike Francisのイタロ・ディスコの名曲。良すぎます。
"Survivor" のRemixがTRASH MENAGERIEからダウンロードできます

Fare Soldi - MySpace
Fare Soldi - Official Website
Fare Soldi - RIOTMAKER - Label Website

2009.2.25
text by 関山雄太

サマソニ第一弾アーティスト発表出ました。CSS・Metronomy・Datarock・Little Boots・Yuksek、あとSpecials・Vaselinesなどなど。

2009.2.24
text by iwaholi
Lissy Trullie 『Self Taught Learner』

NY出身、Lissy TrullieのデビューEP「Self Taught Learner」、世界のどこよりも早くESCALATOR RECORDSにて販売だそうです。ESCALATORのポップには「KATE MOSSを葬り去る」なんて煽りが書かれていましたが、実際モデル出身の彼女、ブルックリンなんてキーワードからは、Karen ONicoといったロック・アイコンの系譜に連なることをついつい期待してしまうクールな佇まい。

EPの方は全6曲、シャープでタイトでソリッドなロックンロール。
Stereogumの記事では"Boy, Boy"がダウンロード可能。
白眉はHot Chipのカヴァー"Ready For The Floor"。思えばエレクトロ×フォークの先駆け的だった原曲をNYパンクスタイルに完全消化! アガります。

Lissy Trullie - Myspace


===
追記: ESCALATORのリンク、soldoutしてました、、、がFLAKE RECORDSでも入荷したようです。

そして最新のLissy情報。先週NYで行われたファッション・ウィーク、3.1 Phillip Limのショーにて、ランウェイ・ミュージックとしてなんと生バンドで出演。ブルーのモッズ・スタイルのスーツに身を包み、自身の曲に加えSiouxie and the Bansheesの"Kiss Them for Me" カヴァーを披露。これも音源化されないかなー。ショーの様子はこちらから。